試合詳細
GAME Result
2022 REGULAR SEASON
【日程・時間】9月19日(月•祝)
【開催地】東京都 【会場】富士通スタジアム川崎
【日程・時間】9月19日(月•祝)
【開催地】東京都
【会場】富士通スタジアム川崎

下町ゴリラズ

下町ゴリラズ
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クラブオックス川崎
8
8
I
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18

クラブオックス川崎
18
試合詳細
GAME REPORT
カメラマンレビュー
Review
【1Q 】
試合開始前は線状降水帯による猛烈な雨に見舞われたが、セレモニー時には雨が止んだ。
試合はゴリラズのキックオフでスタート。
オックスはリターンから一気に猛攻撃を仕掛け、じわじわと前進し続けるも、ゴリラズのディフェンス陣が踏ん張り、エンドゾーンまで6ヤードで4thダウンと押さえ込み、オックスはFGフォーメーションとなった。状況としてはTDの6点ではなくFGの3点で押さえ、巻き返しに望みをかけるシチュエーションとなったが、この展開、前節のブルーサンダース戦の第3Qと似た状況だった。ブルーサンダース戦ではFDスナップが乱れたミスを押し切れず、逆に自陣3ヤードでの1STダウンを許し、そこからTDを決められてしまった。その時の悪夢が脳裏をよぎった。直後、オックスのFDスナップが乱れた。まさしくデジャブと言って良い。そして今回もミスに付け入る事ができず、TDを許してしまう。しかしこのTDはQBのパス違反との判定で、FGが仕切り直しとなった。このジャッジはデジャブを断ち切る良い流れだと思った。結果、FGが成功し3点を先制される形となったが、TDを取られる事を考えたらラッキーとも言える。
次はゴリラズの攻撃となり一気に攻め込みたいところだが、ここに来て突然の豪雨が襲う。運命のいたずらとも言えるピンポイントでの豪雨もあって、ゴリラズは攻め切れないどころが、パントのボールを弾かれ、エンドゾーンまで4ヤードでオックスの1STダウンとなってしまう。そしてTD&TPを決められ、7点追加の10点ビハインドとなってしまった。点差で言えばままだ十分に逆転は可能なシチュエーションだった。しかし、撮影していて、この試合、ここで決着が着いたと感じてしまった。撮影する関係上、相手チーム側のサイドラインで撮影する事が多く、どうしても相手チームの雰囲気と言うものを肌で感じてしまう。この時のオックスの雰囲気は絶頂だった。それに対してファインダー越しで見るゴリラズのチームエリアは沈んでいるように見えた。正直、心が折れてしまった風にも感じた。後に他のカメラマンさんから「今日のゴリラズは元気がないですね」と言われ、悔しく思ったのと同時に、元気の無いゴリラズをお見せしてしまう事は、応援してくださる観客の皆さんに対しても申し訳ないと思った。しかしカメラマンと言う立場上、心の中で「何とかここから盛り返してくれ!!」と念じる事しかできなかった。
【2Q】
一進一退が続くものの、両チーム共に得点を得る事なくハーフタイムに突入。
ゴリラズのオフェンス陣はなかなか波に乗れないが、ディフェンス陣は時間経過と共に上り調子に見えた
【3Q】
ゴリラズの攻撃のリズムは前半からも悪くはない。ポイントポイントでランは出ている。しかし、前半からパスがことごとくインターセプトされてしまう呪縛に縛られているように見えて仕方がなかった。ゴリラズは攻撃の波に乗れない状態を脱する事が出来ず、逆にオックスにFGを決められ13点差に。そして更にセーフティーも決められて15点差と点差は開いた。
【4Q】
試合時間残り2分を切ったところでオックスがFGを決め、18点差となった。
そして、試合時間が残り1分を切ると、ゴリラズの攻撃でまた雨が強くなると言う、悪いスパイラルに突入。正直、悪い流れまま試合を終えてしまう事になりそうだと多くの人が思ったと思う。
しかし、ここで#2神キャプテンが意地の36ヤードロングランを見せ、TDをもぎ取る。「キャプテンがやってくれた!!」誰もが待ち焦がれたビッグプレーだった。これで一気にゴリラズが息を吹き返し、TPもプレーで2点獲得。8-18と10点差。
しかし、残り時間が余りにも少なかった。キックオフでオンサイドキックをするもボールはオックスに押さえられ、そのまま時間を流されて試合終了。
たらればではあるが、試合の流れを一気に変えた、試合終了間際のTDが3Qで出ていれば、試合結果は違ったかもしれない。その視点から見れば、最後まで諦めないプレーでもぎ取ったTDは、次節以降の試合に希望を見出すTDだったとも言える。
【総評】
試合を通して感じたのは、形勢が悪くなるとなかなか状況をひっくり返せない状況に陥ってしまう空気感だ。ゴリラズは地力があり、勝てるチームだ。だからこそ、追い込まれた時にこそ、誰かがではなく、チーム全員が積極的に盛り上げる気持ちを持つ事が必要だと感じたのと共に、その点をクリアすればどんな状況でも勝てるチームになると思えた。
台風接近に伴う大雨の中、試合を運営してくださったリーグ関係者様、審判の皆様、観客の皆様、そしてスポンサー皆様の恩に報いる為にも、次こそは勝利をもぎ取って欲しい。スマートでなく、泥臭く戦ってこそ下町ゴリラズだと思う。
最後に、今回の台号14号で被災された方にお見舞い申し上げます。