試合詳細
GAME Result
2022 REGULAR SEASON
【日程・時間】10月2日(日)
【開催地】東京都 【会場】富士通スタジアム川崎
【日程・時間】10月2日(日)
【開催地】東京都
【会場】富士通スタジアム川崎

下町ゴリラズ

下町ゴリラズ
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BULLSフットボールクラブ
3
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I
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BULLSフットボールクラブ
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試合詳細
GAME REPORT
レビュー
Review
【1Q 】
ゴリラズのキックオフにて試合開始。
ゴリラズの攻撃を早く見たいところではあるが、BULLSがじわじわと前進する攻撃が延々と続き、気が付いたら1Q残り1分程までゴリラズがボールを支配できない時間が続いた。BULLS側からしたら「ずっと俺のターン」状態で、ゴリラズは我慢の時間を強いられている展開だ。
ゴリラズ最大のピンチは自陣20ヤード付近(推定)からのBULLSの3stDown。ランでもパスでもTDがあり得るシチュエーションで、BULLSはラン攻撃を選択。しかし、横へ展開するBULLSのRBを下町ゴリラズ代表#99DL加藤が、自ら渾身のロスタックル。チームエリアや観客席では大歓声が上がり、加藤本人も珍しくガッツポーズを見せた。このビッグプレーがこの試合を決定づけたと言って良い。ロスタックルにより後退を余儀なくされたBULLSは4thDownでFGを選択。過去2戦のように、イレギュラーな展開を警戒しつつも、ディフェンス陣はプレッシャーをかけた。その結果、BULLSのFGは失敗となり、攻撃権はゴリラズへと移った。BULLSとしては痛恨のFG失敗だが、ゴリラズの「この試合は絶対に落とせない」と言う気迫がこの結果をもたらしたように思えた。
【2Q】
一進一退の展開が続くも、ボール支配率のアドバンテージはBULLS側にあるように感じられた。結果、両チーム無得点のまま前半終了となるが、ゴリラズのチームエリアはモチベーションが高く、後半での猛攻に期待できた。
【3Q】
チアリーダーの皆さんによる華麗なパフォーマンスでハーフタイムが盛り上がった後、後半戦開始。しかし3Qも両チーム共に、なかなか決定的なプレーが出ない。均衡した試合展開が続くも、ゴリラズには勝利への執念が肌で感じられた。4Qでのビッグプレーに期待。
【4Q】
4Qに入ると、ゴリラズが一気に猛攻を見せた。
じわじわと敵陣に食い込み、敵陣20ヤード付近(推定)まで迫るも4thDown。ここでFGを選択。本音を言えばTDが欲しい所だが、この試合展開、FG1本でも取ったチームが勝ちの状況なので、FGはベストの選択だったと思われる。残り時間が2分を切ったので、事実上、ゴリラズにとって得点を得られるラストチャンスだった。ここでFGを外せば嫌な時間を残してBULLSの攻撃となり、逆に得点をもぎ取られる展開も予想されるので、確実にFGを成功させなければならない。その、とてつもなくプレッシャーのかかる状況で#36K小泉が放ったキックは、キレイな放物線を描いてゴールポストに吸い込まれ、審判の両腕が垂直に掲げられた。この値千金のFG成功に、フィールドも、サイドラインも、観客席も、今シーズン1番の喜びで大いに湧いた。
しかし、試合はまだ終わっていない。追う展開となったBULLSも捨て身の攻撃でゴリラズ陣に迫り、気がつけば試合終了間際でTDを取れると言う展開に。しかしここでゴリラズのディフェンス陣が決死の守りを見せ、BULLSの攻撃を4thDownへと追い込んだ。ここでBULLSはFGのフォーメーション。FGが決まれば同点。外せばゴリラズの勝利がほぼ確実となるFGだ。もしかすると逆転を狙ったプレーの展開もあるかもしれないが、BULLS側にプレーの気配はなく、そのままFG狙いのキックが行われた。両陣営、観客席が固唾を飲んで蹴られたボールは、鋭い軌道ながら横に逸れたように見えた。その結果、審判の両手は横に振られ、ゴリラズ陣営と観客的はお祭り騒ぎのように湧いた。
BULLSは2回目のFGも外れ、勝機を失した瞬間だった。これにより攻撃権はゴリラズに移行。これで試合は決した。ゴリラズは残り時間を流して試合終了。2022年シーズン初勝利を納める事が出来た。
【総評】
秋季リーグ戦3戦目にして初勝利を得たゴリラズ。まさに勝利への執念と気迫が勝機を呼び込んだ試合だったと思う。
しかし、もしもBULLSが2本のFGを決めていたら負けていた試合でもあるので、ゴリラズには更なる攻撃力&得点力が求められるのではないかと感じた。
たまに、試合を客観的に見ている方からヒアリングをする機会があるのだが、比較的多い声が、ゴリラズの攻撃はとても「素直」と言う声だ。その「素直」さがゴリラズの「チーム柄」であり、個人的には好きな点なのだが、試合で勝つ為には、ディフェンスが嫌がるような「嫌らしい」攻撃が求められるのではないかと口を揃えて言われる。
いずれにしても、まずは勝利したことに喜んで欲しい。そして、残りの試合も、この勝利の喜びを選手やスタッフ、観客全員で味わえたらと願う。
最後に、誕生日を勝利で飾れたキャプテン#2RB神、そして#19QB関戸のお二方、最高の誕生日、おめでとうございます!!